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総合 4年 中富良野を好きになるボードゲームを作ろう!

中富良野小学校では、総合的な学習の時間に、たくさんの試行錯誤をしながら「中富良野を好きになるすごろく」を作る学習に取り組んでいます。

中富良野町の総合で身につけたい力

試作品を何度も作ることで、探究心や創造性、失敗体験を経て完成をすることでチャレンジ精神を身につけさせることがねらいです。

昨年度は、ゲストティーチャーとして町の講演会などを行ってくれた尾崎えり子さんが今年度は、町の教育アドバイザーとして、総合的な学習の時間の授業に関わってくれることになりました。価値創り体験は、子どもたちにとっても初めての体験が多く、難しいところがあるため、要所要所で子どもたちにアドバイスを与えてくれる方が必要でした。

前回、「視点堂」という子どもたちの困り事を解決するしかけを作り、6年生とオリジナルインクを作る授業を行いました。

今回の4年生の学習でも「視点堂」の仕組みを生かして、子どもたちの困り事を解決する授業を行いました。

視点堂が開店し、さっそくえり子さんが困り事を聞き出します。
多くの子供達の手が挙がります。「すごろくのイメージが持てません」それならば、えり子さんが取り出したのは、「物語くじ」「始め」「中」「終わり」の3コマに分かれており、そこにストーリーを書いていくことで、物語が完成するというくじです。子どもたちは、面白そう!と視点堂の世界観に入り込んでいます。


その後、えり子さんは、桃太郎、うらしまたろう、となりのトトロなどの物語を、3つのコマに入れるとしたらどうなるのかを児童と一緒に考えました。徐々に子どもたちは、物語くじの使い方を理解していきました。

そこから、子どもたちがはじめ、中、終わりに分けて物語を書き始めました。どんどんと書き始める子どもたち、こちらの予想を遥かに超えて書き続けます。

中々思いつかない子どもたちには、設定を書いたくじを用意しました。くじを引くと、「中富良野に初めてきた外国人」とか「中富良野がもとから好きな人」とか設定が書かれているくじです。くじに背中を押されるような形で物語を書いていました。

視点堂には、椅子が置いてあり、椅子に座って話しかけるとえり子さんが答えてくれます。「このくじひいたのですが、どう書けばよいか分かりません」「こんな物語書いたのですが、どうですかね・・・」一つ一つの質問に子どもたちを褒めながら、アドバイスを出していくえり子さん。子どもたちが勇気をもらって、さらにモチベーションが上がっていました。

授業の後半は、物語を発表。「中富良野を好きになる」ということでもこんなにもたくさんのバリエーションが生まれるということに驚きました。最後は、物語くじをおみくじの形に折り、ボックスに入れて、おみくじを引きながら、たくさんの物語を読み合いました。

・うまくできた事は、物語を考えたり作ったりした事です。いつもとは違って、えり子さんやおみくじがあったから、考えがすぐうかびました。物語を考える力を身に付けられました。今日は発表しなかったけど今度発表したいです。
・うまくできたことは、絵、字その他。何枚も書けてよかった
・物語くじは、一個に集中して、書きました。今日出来たので絶対やんないといけないわけではないので、今日作ったのは、今度作るときのアドバイスだと思って、双六を作ろうと思います。自分の中でも、次回につなげれるんじゃないかなと思いました。 
・どんな風に双六を作るか、想像が付きました。友達の物語くじを参考にしたり、えりこさんのアドバイスを聞いたりして、うまく出来たと思います。
・みんな面白い物語を書いていて自分だったらこう考えるけどみんなは違う考えをしてるから人それぞれの考えが面白かった。

児童の感想


児童が書いた物語くじ


授業終了後、物語くじを職員室で読み合いました。写真撮影してくれた事務職員が、「ちょっとだけ見ようと思ったけど、子どもたちが楽しそうに勉強してて、面白くて、2時間ずっと見てたよ。」と言っていました。

視点堂の授業が少しずつ学校に根付いてきている!そんな印象を受けました。
「視点堂」次はいつ子どもたちを助けてくれるかな。楽しみです。